バルーン現象とはどんな状態?膣ナラやマン屁ってイク瞬間の合図だった!?

- バルーン現象とはどんな状態?
- バルーン現象はイク瞬間に起きるの!? そのメカニズムについて
- マン屁(膣ナラ)の原因?バルーン現象の関係性とは?
- 膣の締め付けが突然ゆるくなるのもバルーン現象!?
- バルーン現象でボルチオイキがしやすくなる?
- バルーン現象を理解してもっとセックスを楽しもう!
バルーン現象とは、膣の入り口側が狭くなり、反対に奥側に空間ができる体の変化のことです。女性がイク瞬間やその直前に起こりやすいことから、オーガズムを見分ける目印とされることもあります。
膣内で放出された精子を子宮に届けやすくする効果があるとされるバルーン現象ですが、膣から空気が漏れてオナラのような音が出てしまう「マン屁(膣ナラ)」や膣のゆるみの原因になることもあり、嫌がられることも多くなっています。
しかしバルーン現象には、女性の究極の快感と言われるボルチオイキがしやすくなるというメリットもあります。バルーン現象がどんなものかをよく理解しておけば、奥イキに一歩近づくことができるでしょう。
バルーン現象を上手に利用して、いつものセックスをもっと気持ちよく、楽しいものにしていきましょう!
バルーン現象とはどんな状態?

バルーン現象とは、セックス中やオナニー中に女性の膣内で起こる変化のことです。
バルーン現象が起こると膣の入り口から3分の1程度の部分が狭く、きつくなります。
反対に膣の奥側にあたる3分の2の部分は膣壁が少し広がり、同時に子宮が引き上げられて角度も変わるため、膣奥に「オーガズミックプラットフォーム」と呼ばれる空間ができます。
ちょうど巾着のように、入り口はキュッと細く、奥のほうが広くなっているようなイメージをすると分かりやすいでしょう。
このような体の変化は、奥の空洞部分を風船に例えて「バルーン現象」と呼ばれるほかに、できた空間をテントに例えて「テント形成(テンティング)」と言われることもあります。
女性はHの最中にバルーン現象が起きても、自覚がないことがほとんどです。そのため、自分でバルーン現象を起こしたり止めたりしてコントロールすることはできません。
また空間のサイズや入り口の締まりには人によって差があり、時と場合によって大きく変化する場合やそれほど変わらない場合もあります。
バルーン現象はイク瞬間に起きるの!? そのメカニズムについて
このバルーン現象はセックス中に常に起きているわけではなく、起こりやすいタイミングがあります。ではバルーン現象はどんなときに起こり、どんな意味を持っているのでしょうか。
バルーン現象のメカニズムについて詳しくまとめました。
バルーン現象はいつ起きるのか
男性・女性問わず、セックスには以下の4つの段階があるとされています。
①興奮期…精神的な興奮が高まり体に変化が見られる状態
②平坦期…興奮や快感が高い位置で安定した状態
③オーガズム期…全身の筋肉が大きく収縮し、強い快感を得られる状態
④消退期…高まった興奮が静まり、体の変化が治まっていく状態
興奮期は、キスやハグ、愛撫などで精神的・肉体的な快感が高まっていくときです。女性であれば
- 愛液が分泌される
- クリトリスが膨らむ
- 乳輪が膨らみ、乳首が大きく硬くなる
といった体の変化が見られます。
興奮期の愛撫によって得られた興奮や快感が高まり、そのまま安定した状態になるのが平坦期です。平坦期に入ると心身ともに感覚が敏感になるため、セックスに没頭し「イキそう」という肉体的な快感が得られる状態になります。
平坦期の刺激をそのまま続けるとオーガズム期に入ります。全身の筋肉のけいれんや骨盤内臓器・筋肉の収縮が起こり、強い快感に襲われるのが特徴です。男性ならこのときに射精をすることになります。
オーガズム期による大きな快感が終わるとやってくるのが消退期です。性的欲求や快感がゆるやかに落ち着いていく時間で、個人差はありますが男性より女性のほうが長い場合が多くなります。
さて、この4つの段階のうちバルーン現象が最も起こりやすいのは②の平坦期から③のオーガズム期にかけてです。バルーン現象による体の変化は、消退期に入ると徐々に元の状態に戻っていきます。
つまりバルーン現象が起こったときはオーガズムに達する直前、もしくはオーガズムに近い強い快感を得られている状態だと考えられるでしょう。
バルーン現象はなぜ起きるのか?

このようにバルーン現象は女性が強い気持ちよさを感じたときに起こりやすくなっていますが、その理由は妊娠しやすい体を作るためだとされています。
バルーン現象には以下のような効果があり、バルーン現象中に男性が射精することで膣内の精子が子宮に届きやすくなります。
女性にとっては自覚が薄く、あまり意味がないように思えるバルーン現象ですが、子孫を残すために体にそなわっている大事な機能だと言えます。
射精を誘い、抜けにくくする
バルーン現象中は膣の入り口部分がペニスを強く締めつけ、その刺激が男性に快感をもたらして射精をうながします。
膣口が締まることには挿入したペニスを抜けにくくする効果もありますので、射精が終了するまで性器同士をしっかり結合させておくことができます。
子宮口に近い位置に精子を溜めておくことができる
射精によって膣内に放出された精子は子宮へ向かって泳いでいきますが、膣や子宮に変化がなければ精液の大半が体の外に流れ出てしまいます。
バルーン現象が起こると膣の子宮口付近がぐっと広がり、それによって精液が膣奥にとどまってプールのような状態を作ります。同時に子宮が傾いて子宮口が膣側にぐっと伸び、そのまま子宮が収縮することによってスポイトのように精液を吸い上げます。
このようにオーガズムの前にバルーン現象が起こることで、効率よく精子を子宮内に運べるシステムになっています。
マン屁(膣ナラ)の原因?バルーン現象の関係性とは?

バルーン現象は妊娠をうながすという種の保存にとって重要な役割を担っていますが、デメリットもないわけではありません。
それが、セックス中に膣から空気が漏れる「マン屁」や「膣ナラ(ちなら)」と呼ばれる現象です。彼の前で膣からオナラのような音が出てしまい、恥ずかしい思いをしたことがある人もいるかもしれません。
実は、マン屁にはバルーン現象中に起こりやすいという特徴があります。ここからはマン屁とバルーン現象の関係について見ていきましょう。
バルーン現象中にマン屁が出やすくなる理由
そもそもマン屁は、膣の中にたまった空気が体外に放出されるときに膣壁が振動することよって起こります。
膣の入り口や内部は伸縮性があり非常に狭くなっていますので、普段の生活で大量の空気が入ることはあまりありません。
しかしセックス中は、膣口を指で広げたり男性が激しくピストンしたりすることで内部に少しずつ空気がたまっていきます。
そのため体位を変えたときなど女性がお腹に力を入れたタイミングで膣内の余分な空気が排出され、膣壁を揺らして音が出てしまうというわけです。
さらにバルーン現象の間は、膣奥にできた空洞に空気がたまりやすい状態になっています。バルーン現象の起こりやすいイク直前やオーガズム中は無意識にお腹に力が入ってしまう場面も多いため、マン屁が出る可能性も高くなります。
みんなに聞いた!どんなときにマン屁が出た?
ラブコスメが行った「H のときに膣ナラが出たことありますか?」というアンケートでは、90%にものぼる女性が「出たことがある」と答えています。

続けて「どんなときにマン屁が出てしまったのか」を聞いてみると



などの「とても感じているとき、イキそうなときに出た」というコメントが多数見られました。
バルーン現象が起こりやすいのもオーガズムの直前やそれに近い強い快感が得られているときですので、やはりイク直前やとても感じているときはマン屁が出てしまう可能性が高いと考えられます。
マン屁が気になるときの対処法
マン屁は自然現象ですので、意識して出さないようにすることは基本的にできません。パートナーの前で出てしまわないか気になって、セックスに集中できないという人もいるでしょう。
とはいえマン屁はセックスで気持ちよくなっている証であり、マン屁が出やすい膣は名器だと言われることも。あまり気にしすぎず、以下のような方法で対処するのがおすすめです。
マン屁が出てしまったときは「気持ちいいから」と説明する

先ほどご紹介したアンケート結果でも「マン屁が出ても彼は無反応だった」というコメントがあったとおり、「出ても特に気にしない」、「『出ちゃったね』と軽く触れる程度」という男性もたくさんいます。
しかし、パートナーがおならと勘違いしている場合などは「気持ちよくて空気が入っちゃったみたい」と簡単に説明しておくと誤解を解くことができます。恥ずかしそうに伝えれば、彼も「かわいい」と思ってくれるでしょう。
マン屁はできるだけしたくない…そんなときの対処法
マン屁の出やすさはそのときの快感度だけでなく、
・ピストンの激しさ
・体位
・膣の状態
などによっても変わります。
たとえば、膣内での激しい動きや後背位(バック)・屈曲位(まんぐり返し)などの空気の入りやすい体位を避けることで、マン屁が出てしまう可能性を軽減することができます。
セックスに慣れていない状態で膣が硬い場合や、反対に産後などで柔らかい場合にもマン屁が出やすくなりますので、気になるときはあらかじめパートナーに伝えておいても良いでしょう。
また、マン屁の音が気になるのは彼が動いている最中よりも体位変更などのひと息つくタイミングの場合が多くなります。
彼が体位を変更している間に指を膣の入り口に引っかけたり小陰唇を引っ張ったりして膣口を広げ、空気を抜いてしまうのも効果の期待できる方法です。
先ほどお話したとおり、膣の中の空気を抜いても膣壁が振動しなければ音が出ることはありません。思い切ってぐっと広げるのが音を出さずに空気を抜くコツです。
マン屁についてもっと知りたい場合はこちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
マン屁・膣ナラについて詳しく知りたい方はこちら
膣の締め付けが突然ゆるくなるのもバルーン現象!?
バルーン現象は女性には知覚しづらいものですので、本人よりパートナーのほうが先に気づくこともあります。「彼とのセックス中に『ゆるくなった』と言われた…」という人もいるでしょう。
ここからは実際にバルーン現象が男性にどのような影響を与えるのか、バルーン現象中でも気持ちいいセックスをするためにはどうしたらいいのかを見ていきましょう。
男性はバルーン現象をどう感じている?
バルーン現象中は膣入り口の締めつけが強くなるものの、奥側は小さな空洞のような状態になります。
このときにペニスを挿入していると男性によっては「締めつけが弱くなった」、「膣がゆるくなった」と感じる人もいます。この状態は「ロストペニス」と呼ばれ、特に
・亀頭部分が敏感な男性
・ペニスに長さがあり奥まで届きやすい男性
が膣のゆるみを感じやすくなります。
もちろん人によってはバルーン現象が起こっていても気づかない場合もあり、個人差が大きい部分です。
男性側にバルーン現象についての知識がない場合は、「気持ちよくなかったのかな…」、「いつもよりゆるいのは浮気したから?」などと誤解をさせてしまうこともありますので、そのときは「気持ちよくなったことで体が変化している」と説明してあげると良いでしょう。
バルーン現象があっても彼を気持ちよくさせるには?

ではバルーン現象が原因で「膣がゆるい」と言われた場合や、パートナーがイケなくなってしまった場合はどうしたらいいのでしょうか。
そんなときの解決策には
・挿入を浅くする
・別な部分への愛撫に切り替える
・一度イク
などの方法があります。
まず基本になるのが、挿入を浅くする方法です。バルーン現象中の膣口部分は普段より狭くなっていますので、奥ではなく入り口付近でペニスを刺激するようにしましょう。
このときはピストンのスピードをやや遅くすると、挿入が浅くても抜けにくくなります。
また、挿入中にバルーン現象が起きた場合は一度ピストンをやめて、胸やクリトリスへの愛撫をメインにする方法もあります。触れる場所が変われば感覚が切り替わり、人によっては締まりを復活させることが期待できます。
これらの方法が難しい場合は、いっそのこと女性が一度イッてしまうのも良いでしょう。
オーガズムを得ると体は消退期に入りますので、膣の形状もゆっくりと元に戻っていきます。そのタイミングでピストンを再開すれば、バルーン現象にとらわれずに挿入を楽しむことが可能です。
この方法だけでは一緒にイクことができないというデメリットが生まれてしまいますので、女性が先にイッてもキスやハグなどの愛撫を続けてもらい、精神的な満足感を高めるのがおすすめです。
バルーン現象でボルチオイキがしやすくなる?
子宮口のまわりには女性の最高の性感帯と言われる「ボルチオ(ポルチオ)」がありますが、子宮口は膣の突き当たりにありますので女性の指ではなかなか刺激できません。ペニスや男性の指を使っても難しい場合もあるでしょう。
しかしバルーン現象中は子宮の角度が変わり、子宮口が膣側に下がってきますのでバルーン現象やオーガズムの後は、ボルチオを刺激しやくなります。
指やペニスを膣壁に沿って中に入れると、膣奥にコリコリ、もしくはプニプニとした他の部分と違う感触をした部分があります。そこを圧迫するようにトントンと押して刺激してみましょう。

ボルチオは開発が必要な性感帯ですので、ボルチオイキできるようになるまでは人によって数ヶ月から数年かかる場合もあります。焦らずにゆっくりと続けると良いでしょう。
下記のSNS投稿でもポルチオについて紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね!
Gスポット、クリトリスとも違う快感…
ポルチオでイッた時には、
肉体的にも精神的にも満たされる!?#夜の保健室 #ラブコスメ pic.twitter.com/5mjINR7MUP— ラブコスメ®公式 (@lcstaff) June 17, 2020
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バルーン現象を理解してもっとセックスを楽しもう!

このようにバルーン現象は誰にでも起こりうる自然なことです。
「マン屁の原因になることがある」、「パートナーがゆるいと感じる可能性がある」と聞くと恥ずかしいことや嫌なことばかりのように感じる人もいるかもしれません。
しかしあらかじめ彼に「マン屁はオナラとは違う」、「気持ちいいときにゆるくなってしまう」と説明しておくだけでも、恥ずかしさはかなり軽減できるでしょう。
また、人によってはバルーン現象中に子宮が収縮することから、生理痛のような腹痛や腰痛をともなう場合があります。痛みが強い場合や長時間続く場合は、無理せずに婦人科などの専門医に相談するようにしましょう。
バルーン現象は、妊娠を希望する人やボルチオイキを目指す人にとっては嬉しい体の仕組みでもあります。上手に利用して、パートナーとのセックスをさらに楽しんでみてください!