我慢汁で妊娠するって本当?カウパー液と精子との違いなど、ガマン汁の疑問について解説!

我慢汁とは何かスマホで調べている女性

目次

「彼氏とセックスしていたら、精子とは違う透明な液体が出てきた」
「フェラチオをしていたら、急にしょっぱい味がし始めてきた」

男性とセックスをしたことがある女性には、こんな経験があるかもしれません。男性は性的に興奮すると、男性器から精子とは別の液体を分泌させることがあります。これは「我慢汁(カウパー液)」と呼ばれるものです。

我慢汁は男性のごく自然な生理現象で、性病などでない限り触れても問題はありません。セックスのときには、男性がどれぐらい興奮しているかのバロメーターとして扱うと良いでしょう。

しかし、そんな我慢汁にもまったく注意点がないわけではありません。特に我慢汁で妊娠するリスクについては、女性であっても十分に理解を深めておくべきです。

以下ではそんな男性の我慢汁について、役割や精子との違い、注意点、対策などをご説明していきます。

我慢汁(カウパー液)とは?

我慢汁とは、男性が性的に興奮しているとき、男性器の尿道から分泌される液体のことです。

「我慢汁」という名前は、快感を我慢しているときに出ることから付いた名前ですが、あくまで俗称です。その他、精子よりも先だって出ることから「先走り汁」などと呼ばれることもあります。

正式な名称は「尿道球腺液(にょうどうきゅうせんえき)」「カウパー腺液」などです。この語源は「カウパー腺(尿道球腺)」の解剖図を詳細にまとめたイギリスの外科医・解剖学者であるウィリアム・カウパーに由来しています。

この解剖図は、1702年に発表された解剖書に詳しく記載されており、彼の功績を称えて尿道球腺のことを「カウパー腺」と呼ぶようになりました。この「尿道球腺(カウパー腺)」はエンドウ豆ぐらいの大きさで、陰茎の根元辺りに2つあります。

我慢汁の特性としては、弱アルカリ性の液体であり、無色透明でヌルヌルしています。成分は尿とほとんど同じものです。その役割は、主に精液が子宮に届くのを助けることであり、さらに細かく分けると3つの要素があります。

1つ目は、セックスのときに女性の膣をヌルヌルの液体で濡らすことで、潤滑剤として機能すること。女性が性的に興奮すると愛液が分泌されますが、カウパー液はそれと同じような役割を持っています。

2つ目は、射精をスムーズに行えるようにすること。男性側の尿道内部が我慢汁でコーティングされることで、精子が尿道内で引っかかることなく射精できるようになります。

そして3つ目は、精子を保護すること。女性の膣内は、通常酸性の体液に満たされています。これは雑菌の繁殖を防ぐための仕組みなのですが、同時に精子を殺してしまうことにもなります。我慢汁はアルカリ性の成分でできていますので、膣内を中和することで精子を無事に子宮まで届けられるようにします。

このように、セックスにおいて重要な役割を果たす男性の我慢汁ですが、分泌されるのはもちろん性的に興奮したときです。ただし、性的な興奮には段階があります。男性の場合、興奮の第一段階として性器の勃起が起こり、さらに興奮すると次に我慢汁が出始めます。興奮が最終的な段階まで行くと、射精をします。

我慢汁の分泌は汗のようにごく少量が漏れ出すという感じで、せいぜい下着にシミができる程度の量です。尿や精子、または女性の潮などのように、勢い良く出るわけではありません。

また男性本人の感覚では、我慢汁が出ていても「出ている」という感覚はあまりありません。下着が濡れていたり、実際に手に触れたりしたときに初めてガマン汁が出ていることに気付く程度です。
この感覚は、女性に見立てると愛液が出ているときと似ています。(一方で、勃起しているとき、射精したときにはだいたい自覚があります)

我慢汁と精子との違いとは?

我慢汁は男性がエッチな気分になったときに男性器から分泌される液体ですが、同じようなシチュエーションで出る液体と言えば「精子」のほうが有名でしょう。

女性からすれば、我慢汁と精子の区別があまり付いていないかもしれません。しかし、これらはまったく違う物質です。

実際にどのような点が違うのでしょうか? 成分や色、味などのさまざまな視点から、それぞれの特徴を見てみましょう。

役割や成分の違い

イラスト表
精子の役割はもちろん、女性を妊娠させることです。男性の遺伝情報を持った生殖細胞であり、精巣で作られています。精液はタンパク質を主成分とするほか、精子自身のエネルギー源として果糖がいくらか含まれています。

我慢汁の役割は、そんな精子の活動をサポートすること。また精巣ではなく陰茎の根元辺りにあるカウパー腺で作られる、単なる液体です。ほとんどの成分は尿と同じで、尿素や尿酸、クレアチンなどが含まれていますが、それ以外にも「ムチン」と呼ばれる物質が含まれています。

ムチンとは、納豆や山芋などの食品にも含まれているタンパク質の一種。これが我慢汁特有のヌルヌルを作りだしているのです。

色の違い

精子は白くネバネバした液体(やや黄色みがかった場合もあり)ですが、我慢汁は無色透明の液体です。

我慢汁もヌルヌルはしていますが、粘度の度合いで言うと、一般的には精子よりも低めでサラサラとしているほうです。

味や臭いの違い

精子にはタンパク質のほかに果糖が含まれていることから、甘みや苦みなどの混じった複雑な味がします。

また生活習慣によって味が多少変わるとも言われており、例えば、ヘビースモーカーの男性だと苦みが強くなるなどの俗説があります。また、精子には特有の生臭さがあり、よく「イカ臭い」などと表現されます。このように、一般にどのような場合でも「おいしい」と言えるような味ではありません

我慢汁の場合、汗と同じように多少の塩分が含まれていることから、しょっぱい味がします。我慢汁も精子と同じようにヌルヌルしてはいますが、塩気以外に強い味や臭いなどはありません。

フェラチオなどのオーラルセックスをしているとき、射精前に塩気を感じることがありますが、これは我慢汁が分泌されているためです。

しかし、以前ラブコスメが行った「フェラのとき、ガマン汁(カウパー液)の味は気になりますか?」と言うアンケートでは「いいえ(気にならない)」と答えた割合が約66.9%という結果の通り、我慢汁の味を気にする女性は意外と少ないようです。

アンケートキャプチャ
出典:ラブコスメ

我慢汁にも精子が入っていて妊娠する可能性がある?

セックスのときに男性器から我慢汁が出るというのは、ごく自然な現象です。

精子の保護と言った重要な役割もありますが、そこまで難しいことを考えなくても「我慢汁が出ているということは、それだけ興奮している」と考えられますので、女性にとっても嬉しいことだと言えるでしょう。

しかし、我慢汁に関して特に気を付けたいのは、「我慢汁で妊娠する恐れがある」ということです。

我慢汁には精子が含まれている

実は、我慢汁が膣に侵入すると、射精していなくても妊娠する恐れが確かにあります。その理由は、我慢汁の中にもごく少量の精子が含まれているためです。

もちろん、普通に射精するときと比較すれば、妊娠する確率は低くなります。しかし、完全に安全というわけではないため、十分に注意する必要があります。

また、コンドームやピルなどで避妊をせず射精する瞬間に男性器を膣から引き抜く、いわゆる「膣外射精」をすれば妊娠しない、と考えている人は少なくありません。しかし、射精していなくても我慢汁は出ていますから、その中に含まれているごく少量の精子で妊娠する可能性はあります。

その他、膣外射精よりもケースは少ないですが、我慢汁が付いた手やアダルトグッズなどで膣に触れるのも、妊娠リスクがあるので望ましくありません。手コキや手マンなどのプレイをするときは気を付けましょう。

望まない妊娠を避けるためには

望まない妊娠してしまったときに、肉体的にも精神的にもより大きな負担がかかるのは女性のほうです。望まない妊娠をを避けるためには、精子だけでなく我慢汁も膣に入り込まないように気を付ける必要があります。

膣外射精という信頼性の低い避妊方法を取らない、素股などのプレイでもコンドームを付けるというのは当たり前のことですが、手やアダルトグッズなどに付着した我慢汁でも妊娠の恐れがあるということを考えると、それだけでは不十分です。

一方で、我慢汁が出ている男性器にまったく触れない、もしくは触れたらすぐに手を洗うといった対策は難しく、現実的ではありません。やはり確実に妊娠を避けるためには、勃起した段階ですぐにコンドームを付ける必要があるでしょう。

一般的に、コンドームは男性器を膣に挿入する直前に付け始めることが多いのですが、それ以前に我慢汁が分泌されていることを考えるとタイミングが遅過ぎます。

難点を挙げるとすれば、男性からの理解を得られにくいということでしょう。男性は何かとコンドームを付けることを嫌がることが多く、挿入時点での装着ですら渋る人がいます。

「勃起したらすぐに付ける」というのは、一般にあまり認知されていない方法ですから、なおさら嫌がる人は多いでしょう。また、コンドームは男性器が萎える度に付け直さなければならないため、勃起がずっと続く男性でない限り手間も相当なものになります。

女性としては、決してパートナー任せにせず、妊娠のリスクやコンドームの重要性をしっかり伝えてリードすることが求められます。

もしも可能であれば、自分でもコンドームの付け方を覚えて、いざというときに付けてあげられると良いでしょう。男性にとっては「コンドームを付けてもらう」ということ自体が興奮の要因になりますよ。

女性におすすめのコンドームを紹介します!

望まない妊娠を避けて自分の心身を守るためにも、ぜひとも女性自身もコンドームを準備しておきましょう。コンドームには妊娠を防ぐほかにも、性病を防ぐ効果があります。

しかし、コンドームを持つというのは女性にとってなかなか恥ずかしいものです。コンビニやドラッグストアなどの店頭で購入すると、店員と顔を合わせなければなりません。最近ではネット通販で買うこともできますが、いかにも「エッチするためのアイテムです」という商品を手元に置いておくこと自体を嫌だと感じる方も多いでしょう。

そこで、女性でも手にしやすい、可愛いデザインのコンドームを紹介します。見た目の可愛らしさはもちろんのこと、コンビニで売られているような廉価品と違って品質も優秀で、女性にとって嬉しい機能も付いた製品です。

ラブミルフィーユ ホットタイム(マカロン風コンドーム)

ラブミルフィーユ モイストタイム(マカロン風コンドーム)

  • マカロンをイメージして作られた、まるでスイーツのような可愛いパッケージです。
  • ホットゼリーが付いた「ホットタイム」、しっかり潤う「モイストタイム」があります。
  • 伸縮性のあるラテックス素材で、セックスのときに外れにくいしっかりとした装着感があります。

ここで「ホットタイム」「モイストタイム」の特徴について補足します。

ホットタイム」は、温感ローションが付いたコンドームです。袋から出したばかりのコンドームは通常ひんやりしていて、挿入するときに気分も冷めてしまうことがあります。ホットタイムの温感ローションなら、装着してすぐ挿入するときでも温かく、肌寒い時期でも安心して使えます。

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モイストタイム」は潤い成分を強化したコンドームです。愛液の量が少ない女性、挿入時に摩擦を感じやすい女性などにおすすめです。代替愛液としてローションを準備しなくても、コンドームの潤いだけでスムーズに挿入しやすい状態になります。

ラブミルフィーユ モイストタイム(マカロン風コンドーム)
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我慢汁のまとめ

男性が性的に興奮したときに男性器から分泌される「我慢汁(カウパー液)」には、妊娠をサポートするという生物として重要な役割があります。そこまで難しく考えなくても、単に男性の興奮の度合いを示すバロメーターとして考えても良いでしょう。

我慢汁自体はけっして異常性のあるものではなく、触れても基本的には問題がないのですが、妊娠のリスクにだけは十分気を付けましょう。我慢汁には微量の精子が含まれており、膣に入り込むとそれだけで妊娠してしまう可能性が存在します。

大切なのは、確実な避妊方法を取ること。女性から男性に、早めにコンドームを付けるように伝えることで、望まない妊娠を避けて、安心して充実した性生活を送れるようになることでしょう。


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