コンドームのつけ方を徹底解説!ゴムの正しい装着方法や、知っておきたい注意点
コンドームの必要性とは?生セックスのリスク
コンドームは、望まない妊娠や性感染症を防ぐために、男性側に装着する避妊具です。しかし、
- コンドームをつけない方が気持ちいい
- 装着時に時間がかかり、ムードが壊れる
などの理由で、コンドームをつけない生セックスを好む方も多くいます。生セックスにはさまざまなリスクがありますので、改めて理解を深めておきましょう。
リスク(1)望まない妊娠
「コンドームをつけなくても、外出し(膣外射精)をすれば妊娠しない」という認識は誤りです。射精前の我慢汁(カウパー腺液)にも精子は含まれているため、生で挿入した時点で妊娠のリスクは発生します。
着床しにくいと言われる「安全日」にも、妊娠リスクがあります。生理周期はストレスなどでずれることがありますし、精子の寿命は3〜5日ほどとも言われているため、安全日でも妊娠する可能性はあるのです。
リスク(2)性感染症
梅毒・淋病・クラミジア・HIVなどの性感染症(STD)は、性行為などによる粘膜同士の接触によって感染します。
症状の現れ方は病気によって異なり、無症状の場合もあるのですが、女性の場合は膣の不快感、おりものの異常などが多いです。また、性感染症が不妊の原因になる可能性もあります。オーラルセックスによって喉に感染する性感染症もあります。
生セックスになりがちなシチュエーション
コンドームの必要性を理解していても、流れで生セックスになってしまった…という経験はありませんか?生セックスになりがちな主なシチュエーションには、
- お風呂場でのセックス
- モーニングセックス
- 生理中のセックス
などが挙げられます。一緒にお風呂に入ったり眠ったりする前に、手の届きやすいところにコンドームを置いておくと良いでしょう。
「生理中は妊娠しないから、コンドームは必要ない」と思っている方もいますが、これも誤りです。さらに、生理中にセックスすると、感染症や膣炎などにかかるリスクが高いと言われています。女性の体を考慮すべき時期であることを、パートナーに理解してもらいましょう。
コンドームの正しいつけ方
コンドームを正しく装着できれば、妊娠や性感染症のリスクを限りなくゼロに近づけることができます。正しいコンドームのつけ方を解説します。
基本の正しい装着手順
- 空気が入らないよう、コンドームの先端(精液だまり)を押さえる
- コンドームをペニスに乗せ、素早く根元まで下ろす
- 包皮を中に入れるために、ゴムを先端のほうに動かす
- 改めてコンドームを根元まで下ろす
仮性包茎の場合のつけ方
仮性包茎とは、非勃起時に包皮を被っているペニスのことで、日本人の約7割が該当すると言われています。仮性包茎の場合、ペニスの包皮が多くコンドームを根元まで下げることができないと、セックス中に外れてしまう可能性が高いです。
仮性包茎の場合は、皮をしっかり根元まで剥いてからコンドームを装着します。この際、アンダーヘアを巻き込んでしまわないよう注意しましょう。
真性包茎・カントン包茎の場合のつけ方
真性包茎とは、勃起してもペニスが包皮を被っている状態のことで、成人男性の中にも数パーセントいるそうです。包皮と亀頭が癒着しているため、無理に剥こうとすると傷みや出血に繋がる場合があります。真性包茎の場合は、包皮の上からコンドームを装着するのが基本です。
口でコンドームをつける方法
コンドームの装着でセックスのムードを壊したくないカップルには、プレイの一環として、女性が口でコンドームをつけてあげる方法もおすすめです。
- 精液だまりを唇に咥える
- 亀頭部に裏面(男性側)を押し当てる
- ペニスを咥えるように、コンドームを根元まで下ろす
コンドームに歯が当たらないよう、くれぐれも注意してください。難しければ、口だけではなく手も使うと良いでしょう。
コンドーム装着時の10の注意点
コンドームを正しい方法で装着できていないと、1割ほどの確率で妊娠してしまうと言われています。コンドームを正しく快適に使用するための注意点を、まとめて解説します。
注意点(1)粘膜が接触する前に装着する
コンドームの避妊・性感染症予防効果を得るには、性器や粘膜同士が接触する前にコンドームを装着することが必須です。
注意点(2)傷をつけない
コンドームは、傷がつくとすぐに破れてしまいます。できるだけ爪や歯が触れないよう留意しましょう。コンドームを小包装から出す際や空気を抜くときは、特に注意してください。
注意点(3)表裏に気をつける
コンドームの表裏を間違うと、リングが根元に下りず、正しく装着できません。パッケージに表裏が記載されている場合は、
- 女性側(オモテ):膣に触れる外側
- 男性側(ウラ):ペニスに触れる内側
となります。多くの場合、精液溜まり部分が飛び出していますので、それを基準に確認すると良いでしょう。なお、一度表裏を誤ってつけたものを裏返して使用するのはNGです。
注意点(4)陰毛を巻き込まない
コンドームに隠毛が巻きつくと、男性側が痛みを感じるだけでなく、コンドームに負荷がかかって破れやすくなります。包皮と一緒に隠毛も根元の方に集めてから、コンドームを装着しましょう。
注意点(5)空気を抜く
コンドーム先端の「精液溜まり」部分に空気が残っていると、挿入後の圧力で裂けてしまうことがあります。爪で触れないよう、指の腹で摘むようにして、空気を抜いた状態で装着してください。
注意点(6)使用期限・保管方法を守る
コンドームには、使用期限があります。期限切れのコンドームは、劣化していて破れる可能性が高いです。パッケージに記載されている保管方法と使用期限を必ず守りましょう。
注意点(7)使用済みコンドームを再利用しない
一度使ったコンドームは、絶対に再利用してはいけません。一度射精したら、その都度新しいものに取り替えてください。
注意点(8)複数枚重ねて使用しない
コンドームの避妊・性感染症予防効果を高めたいからといって、複数枚重ねて使用してはいけません。コンドームを重ねて使用すると、それぞれが摩擦し合うことで破れてしまいます。1枚のコンドームを正しく使用することが、安全性を高める最も効果的な方法です。
注意点(9)油分に触れさせない
コンドームは、油分に弱い素材で作られています。ハンドクリームやベビーオイルなど、油分を含むものと接触させないようにしましょう。滑りを良くしたいときは、ウォーターベースの潤滑ジェルやラブローションを併用してください。
その他にも、膣内に挿入する座薬や外性器に塗布する軟膏などに触れることも、コンドームの劣化に繋がる恐れがあります。
注意点(10)合わないコンドームを無理につけない
コンドームが大き過ぎると、行為中に外れてしまう可能性が高いです。小さいサイズを無理につけようとすると、ペニスに痛みを生じるだけでなく、行為中に破れてしまう危険性があります。
また、ラテックス製のコンドームは、一部アレルギー反応を起こす方がいます。サイズや素材など、2人に合ったコンドームを選ぶことが大切です。
意外と知らない!?コンドームが必要なシーン
コンドームは、ペニスを膣に挿入するときだけに使うものだと思っていませんか?実はそれ以外でも、コンドームが必要になるシーンがあります。
シーン(1)フェラチオ
先述のとおり、フェラチオで喉に最近やウイルスが感染し、性感染症にかかることがあります。フェラチオをする際は、生フェラではなく、コンドームをつけた「ゴムフェラ」のほうが安全です。
ゴムフェラは生フェラより感じにくいため、同時に手でも刺激すると良いでしょう。コンドームの味や臭いが気になる場合は、香り付きのコンドームを選んだり、食べられるラブローションを併用するのがおすすめです。
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シーン(2)アナルセックス
アナルセックスとは、ペニスをお尻に挿入するプレイのことです。妊娠のリスクはありませんが、性感染症などの病気が起こる可能性があります。男性側には尿道炎・膀胱炎などの尿路感染症のリスクもありますので、必ずコンドームを装着してください。
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シーン(3)素股プレイ
素股とは、ペニスを女性の太ももやお尻に擦りつける、擬似挿入プレイです。挿入を伴わないため、妊娠や性感染症のリスクは低いものの、ペニスと膣が近づく以上、リスクが全くないとは言えません。
特に、ペニスを膣口付近に擦りつける「マンズリ」の状態になってしまうと、さらに妊娠や性感染症のリスクは高まります。安心してプレイを楽しむためにも、コンドームを装着することをおすすめします。
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シーン(4)ラブグッズ使用時
ローター・バイブ・ディルドなどのラブグッズを膣内に挿入する際は、コンドームを装着しましょう。ラブグッズについた雑菌から膣を守れるだけでなく、後片付けが楽になったり、機械の故障を防げたりなどのメリットもあります。
ラブグッズにコンドームをつける方法は、ペニスの場合と同じです。彼にコンドームをつけてあげる練習も兼ねて、日頃から習慣化しておきましょう。
コンドームを正しくつけて、安心&快適なラブタイムに!
コンドームによる避妊や性感染予防効果を高めるには、正しい方法で使用する必要があります。自分の体を守るためにも、安心してラブタイムを楽しむためにも、今回紹介した正しいつけ方や注意点をしっかり覚えておきましょう。