サパークラブとはどんなところ?その意味や料金、ホストクラブとの違いについて解説します!
「サパークラブ」という名前自体、初めて聞いた方も多いかもしれません。サパークラブとは、男性のみが店員として勤めるナイトクラブの1種。ホストクラブと似た形態ではありますが、性別を問わず誰でも入店することができる点が特徴です。
料金もホストクラブに比べて安く設定されており、友人同士やカップルで手軽に楽しむことができます。また、出会いの場としてのメリットやエンターテインメント性の高さも、他のお店にはないサパークラブならではのポイントです。
ここではサパークラブの意味から成り立ちをはじめ、その料金システムや人気の理由まで詳しく紹介していきます。「ホストクラブは少し怖い」「サパークラブはまだ体験したことがない」という方は、サパークラブの魅力についてぜひチェックしてみてください。
サパークラブとはどんな意味?どんなところ?
サパークラブの大きな特徴は男性キャストが従事している点にありますが、同じ条件をもつホストクラブとはターゲット層や提供サービスが異なります。サパークラブができた経緯と合わせて、その特徴と魅力について詳しく見ていきましょう。
サパークラブとは
サパークラブは、男性キャストが接客やエンターテインメントを提供するお店です。「メンズクラブ」や「ボーイズバー」、「男性版ホストクラブ」とも呼ばれています。
一見ホストクラブと同じように思えるかもしれませんが、サパークラブではターゲットとなる客層が広いことが特徴です。女性向けのホストクラブとは違い、男女問わず楽しめるため、カップルでも気軽に入店できる点がサパークラブの魅力とも言えるでしょう。
サパークラブのタイプは、店によってさまざまです。カウンター越しに会話を楽しむボーイズバーのようなところもあれば、男性キャストが壇上でダンスや歌を披露するパフォーマンスを提供するところもあります。
男性との会話を楽しみたいのか、思い切りエンターテインメントを楽しみたいのか、希望に合わせてチョイスできる幅の広さもホストクラブにはないサパークラブの強みです。
客層は男女半々のお店が多いですが、中には男性客がメインとなっているお店もあります。カップルの場合、キャバ嬢やスナックのママがアフターとして使うケースが多いようです。
サパークラブは元々、キャバクラやスナックなど水商売で働く女性がアフターとして使うために作られたお店でした。その理由は、サパークラブが一般的な飲食店よりもサービスやエンターテインメント性に長けている点が挙げられます。たとえば、サパークラブでは基本的に、
- 料理やお酒の注文
- 料理の取り分けやテーブルでのお酒作り
- 会話の盛り上げ
なども男性キャストが率先して行います。そのためアフターで入店する水商売の女性の場合、相手に行う接客サービスが少なくて済むというメリットが生まれるのです。また、男性側も女性との会話に自信がない時やアフターで行くお店に迷った時に、ナイトクラブの雰囲気の良さと盛り上がりが楽しめるサパークラブを選択しているようです。
他にも、サパークラブは
- カップルの飲み後の二次会
- 男女の出会いの場
- ホストのアフター
としても人気を集めており、ホストクラブと比べても使い方は非常に自由な点が特徴です。男女混合でのミックスバーといったイメージが、サパークラブの内容としては最も近いかもしれません。
サパークラブの成り立ちについて
サパークラブの「サパー」とは「ディナー」の類語で、ディナーよりも簡単な夕食のことを指します。
イギリスではお昼にとる食事が1日のメインとなることがほとんどで、そういった主要な食事のことを「ディナー」と呼んでいました。
一方「サパー」はお昼にディナーをとった後、夜に食べる軽食のことです。つまりサパークラブは、「軽食を提供するナイトクラブ」という意味になります。
サパークラブができたのは、今から15年以上前。2005年に風俗営業法が大幅改正され、深夜1時以降の営業が難しくなったことが発端だと言われています。
法改正によって、東京都のキャバクラやホストクラブは、営業時間が午前1時までと条例で定められ、それ以降に営業していた場合厳しく処罰されてしまうことになりました。
そのため、キャバ嬢がお客とのアフターで向かう場所は、居酒屋やカラオケ、ホテルなど限定されてしまいます。しかしそういった場所では、
- 2人きりとなる密室
- 注文や取り分けなど接客サービスの続行
- お客に言い寄られる可能性
といったデメリットや危険性があり、その改善策として生まれたのがサパークラブです。
初めはこうした水商売の女性のアフター対応として使われていましたが、お店のサービスもだんだんと多様化し、今のようなエンターテインメント性を確立したとされています。
海外におけるサパークラブとは?
海外では、サパークラブと言うと、社交クラブのような雰囲気を持ったポップアップレストランのことを指します。元々は、若手のシェフや料理家が、料理の腕前を披露したり人脈を繋げたりするために始まった試みで、今は創作料理を楽しみながら人と触れ合う社交の場として知られています。
キャストに性別の決まりはありませんが、エンターテイメントに特化したクラブもあり、日本と同じく店によってさまざまなタイプが存在しているようです。
サパークラブの一般的なお店のシステム
サパークラブは、基本的に遊び場としての側面も持ち合わせているため、カラオケを完備していたりショータイムが用意されていたりと、エンターテイメントに特化したシステムが多く提供されています。「メンズクラブ」としての高級感を演出するため、DJによる音楽が流れていることもあるようです。
男性客をメインにしているお店の場合には、芸人のコピー芸や裸に近い恰好でのダンスなど、「笑い」に特化したパフォーマンスが楽しめることも。
反対に女性客やカップルをターゲットにしたお店の場合、最近ではカウンター越しに会話をゆったりと楽しむボーイズバーのようなお店も登場しています。
一般的には小規模なナイトクラブとして経営するお店が多いものの、お店の規模が大きいと専属ダンサーが所属していたり、ステージを中心とした構造になっていたりする点も特徴です。
サパークラブがある場所としては、六本木や銀座が有名。キャバクラやバーなどが立ち並ぶ繁華街に、お店を構えていることが多いようです。
サパークラブで遊ぶには?料金や遊び方
ここまでで、サパークラブがどんなところなのか何となくイメージが付いてきた方も多いはず。次では、サパークラブで遊ぶ際のポイントについてご紹介します。
サパークラブでかかる料金は、お店のシステムによってさまざま。指名制度をとるお店もあれば、スタッフを指定できない分、指名料がかからないお店もあります。あらかじめサパークラブでどんな遊び方をしたいのか、予算と合わせて考えておくのがおすすめです。
サパークラブは節度を守って楽しめば、他のお店では味わえない新感覚のエンターテイメントに触れることができます。ここで紹介する遊び方をチェックして、ぜひ男性キャストが作りあげるサパークラブならではの世界を体験してみてください。
サパークラブでの遊び方
これまで触れてきたとおり、サパークラブはエンターテインメント性の高さが特徴のお店です。サパークラブに初めて足を運ぶ際は、そこがどんなシステムを特徴とするお店なのか事前にチェックしていくとスムーズ。
ショータイムやミュージックを売りにしているお店であれば、鑑賞者として楽しむことができます。カラオケやダーツを完備している場合は、キャストと一緒になって楽しむことができます。
初めての場合は、ホストクラブのように通常価格よりも安い「初回料金」が用意されていますので、こちらもぜひ有効活用していきましょう。
「入店した後どうすればいいのか分からない…」と不安に思う方もいるかもしれませんが、サパークラブには接客に特化した男性キャストが多くいます。ホストクラブとは違い、付きっきりになることはなく、店内のテーブルを回りながら話しかけてくれますので、あまり身構えず気楽におしゃべりを楽しんでみてください。
サパークラブの料金
サパークラブの一般的な料金体系は、男女別のチャージ制。チャージ料金は平均して男性が6,000円前後、女性が4,000円前後のところが多いようです。
お店による価格差も大きく、リーズナブルなお店であれば3,000円~5,000円前後で楽しめるところもありますが、高級店になると10,000円を超すところも存在します。また指名料やボトルなどもチャージ料金とは別会計となりますので注意しましょう。
固定の対人接客を行わないため、指名料はかからないお店がほとんどです。ただし、ホストクラブのように丁寧な接客を売りにしていて、2,000円から指名料が発生するお店もありますので、入店時に必ず確認しておくことが大切です。
代表的なボトルの値段については以下の通り。
- JINRO(焼酎)…7,000~9,000円
ドンペリ…30,000円
シャンパン/ワイン…10,000円~
この他にも、2時間飲み放題で4,000円といったコースを用意しているところもあります。
サパークラブの魅力と注意点
サパークラブには手頃な料金や盛り上がりやすい雰囲気など魅力が盛りだくさん。パフォーマンスを鑑賞したり、ときにはキャストと一緒になって楽しい時間を共有したりすることもできます。
しかし、そんなサパークラブの特徴を知らずに行ってしまったことで、思ったように楽しめなかったというケースも少なくないようです。
サパークラブの魅力や特徴とともに、サパークラブにハマる人が陥りやすい注意点についても触れていますので、ぜひ参考までに目を通してみてください。
サパークラブの魅力
サパークラブの魅力は多く、女性にとって嬉しいものばかりです。特にサパークラブの最大の魅力は、「お客を楽しませること」に特化したエンターテインメント性の高さです。ダンスや歌などさまざまですが、サパークラブではさらにおしゃべりの得意な男性キャストとの会話も楽しめます。
サパークラブの男性キャストは、男性客も相手にするため、ノリの良いタイプが多いことも特徴。ステージ上で全力のパフォーマンスをして会場を沸かせたかと思えば、テーブルでは丁寧な接客で楽しませてくれます。
この面白さと男らしさが共存したギャップにやられる女性客も多いようです。
魅力(1)料金が安く、気軽に通いやすい
コストが低く、手軽に通えることもサパークラブの魅力の1つ。ホストクラブの場合、初回後の2回目からは平均10,000円超えの料金がかかってしまうのに対し、サパークラブは数千円程度で何度でも通うことができます。
ほとんどのお店で指名料も取らないため、お気に入りのキャストができたとしてもホストクラブより通いやすい点もポイントです。また、同じシャンパンをおろしたとしても、サパークラブかホストクラブかで数万円変わることもあると言われています。
魅力(2)人々の出会いの場でもある
サパークラブは男女ミックスのバーの体裁をとるため、店内にはさまざまな客層が入り混じっています。男性同士や女性同士でも入店できるため、サパークラブの盛り上がる雰囲気の中、男女が出会う場になることも。
男女以外にも初対面の人同士が気軽に会話できる環境のため、気の合う友人を見つけたり同じ職種同士が出会ったりと、人々の社交場としても活用されています。
サパークラブで遊ぶ際の注意点
このように、女性にとって魅力の多いサパークラブですが、いくつか注意点も存在します。サパークラブのメリットを存分に楽しむためにも、気を付けるべき点について知っておきましょう。
注意点(1)ホストとは違う
優しく気さくな男性キャストが在籍するサパークラブですが、いわゆるホストクラブに勤めるホストとは全く異なりますので、混同しないように注意しましょう。
ホストは女性客に甘い言葉をささやき褒めていくことで、女性としての自信を与えるような接客を特徴としています。これは「色恋接客」とも呼ばれ、ホストに恋してしまう女性も少なくないようです。
それに対してサパークラブは、そもそも男女問わず歓迎するお店で、男性キャストも性別に関わらずお客を楽しませることを目的としています。ホストのように自分だけへの接客や男女関係のような会話を求めることは控えるようにしましょう。
注意点(2)飲み食いすると高額になることも
楽しい雰囲気と男女が入り混じる店内で、一般の飲食店やバーのように感じてしまいがちなサパークラブですが、当然ドリンクや軽食の飲食費はそういったお店よりも高く設定されています。
あまりにも大胆に飲み食いをしてしまうと、思いがけず高くついてしまうこともありますので、あくまでナイトクラブであることを忘れないように注意しましょう。
注意点(3)場に馴染めるかどうかが重要
サパークラブは比較的賑やかなことが多く、年齢層も幅広いことが特徴です。お客も男性同士のグループのテーブルでは、飲み会のようなテンションで飲んでいることもあります。
せっかく楽しい場所だとしても、場になじめないとかえってストレスに感じてしまうかもしれません。もしあまり賑やかな雰囲気が好みでない場合は、サパークラブの中でもバーの雰囲気を重視したお店を選ぶと良いでしょう。
サパークラブのまとめ
今回はサパークラブの魅力について、ホストクラブとの違いに触れながら紹介していきました。
サパークラブでは友人同士やカップル、女性1人でも利用することができ、性別にとらわれず楽しめることが特徴です。美味しいお酒や食事をたしなみながらパフォーマンスを鑑賞したり、男性キャストとの会話を楽しんだりできるサパークラブで、新しいエンターテイメントの魅力にぜひ浸ってみてください。